根をリサイクル工法

工法概要

 「根をリサイクル工法」は、ダムや造成などの建設工事にともなって発生する建設発生木材を捨てずに生育基盤材としてリサイクルすることで、環境保全と経済性を両立させた新しい緑化技術です。

 抜根・伐採木などの建設発生木材を現場内で粉砕・肥料化して大量に使用するため、産業廃棄物排出量を低減するとともに大幅なコストダウンが図れます。従来の厚層基材吹付工は、ノズルマンによるのり面吹付けが一般的であり、命綱を付けた高所・苦渋作業がともないます、本工法では、ノズルマンの吹付け動作を模擬した回転式吹付ノズル「シゲル君」をバックホウに取付けた機械化を行うため、安全性と吹付効率が向上します。吹付効率は、従来の厚層基材吹付工の2倍以上です。

施工概要

 「根をリサイクル工法」では、建設発生木材を現場内で粉砕・肥料化した生育基盤材と接合剤、種子などを強制2軸ミキサで混合します。この吹付材料を「シゲル君」からのり面に吹付けます。なお、吹付ガンには、従来の厚層基材吹付工のものが使用可能です。